13/02/13 16:11:22.97 /B2RfiAw0
>>100
もうちょっと頭整理してから書いてよ。疫学ちゃんと勉強しようぜ。
初期の甲状腺がんで症状が出る人は限られている。
だから、無症状の人を検査すると(これを、スクリーニングと言う)、
がんも、嚢胞のような良性の病変も一緒に「がん疑い」で引っかかってしまう。
確定するためには生検が必要で、結果が出るまでは本当はがんではない人も
ひどく不安になるし(これが俺に言わせれば原発事故の悲劇1)、さらに確定診断
のために侵襲的な手技を受けなくてはならなくなる(これが悲劇2)。
一部の人は、本当にがん疑いだと診断される(偽陽性も含む)。これが悲劇3。
そして、甲状腺の摘出手術を受ける(これが悲劇4)。
一部のがんは、じつは治療しなくても、放っておけば、勝手に小さくなったり、無くなったりする。
これを、pseudo-diseaseという。だから、原発事故がない状況では、スクリーニングが行われない
から、これは問題にならない。原発事故が起こってしまったために、スクリーニングをすることに
なってしまったものだから、pseudo-diseaseのような、本来なら見つける必要がないものまで
エコーで見つけることになるので、要らないはずの生検や手術がさらに増える(悲劇5)。
放射線の影響がなかったとしても、原発が事故を起こしたというだけで、既に被害はでている。
難しすぎたら理解しなくていいよ。俺は医者で公衆衛生学の専門家だから、わかる人だけわかればいい。