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NHK、松本会長主導の改革 ぬるま湯脱却、偏向是正の期待も
2013.2.13 07:07 [TV・ラジオ番組]
NHKが12日発表した給与と人事の制度改革案は、「民間の4倍」とも指摘された給与体系と、
管理職人事に大きなメスを入れた。一昨年1月にJR東海副会長から転身した松本正之会長(68)
の意向が強く反映されており、「ぬるま湯につかった組織を引き締める」(NHK関係者)狙いがある。NHKは変われるのか。
NHKによると、従来の管理職登用の基準は上司の推薦だった。
新たに適性などを問う資格試験という「客観基準」を導入することで、
全国に約1万人を展開する大組織内で人事の信頼性を確保する。
同時に、人事の適性審査を通じて、NHKに求められる「公平公正」な番組作りについて現場に自覚をうながすことも視野に入れる。
NHKの番組をめぐっては、平成21年4月放送のNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー アジアの“一等国”」が
「日本の台湾統治を一方的に悪としている」として1万人以上から提訴される事態に発展。
慰安婦を扱った番組で裁判に発展したケースもある。
NHK関係者は「公平公正で偏りのないNHKにすることが公共放送の使命」と話す。
年功序列から能力主義への転換で、人件費圧縮と人材登用の一石二鳥が実現する。
長年続いた「平等な給与体系」からの脱却には労働組合側の抵抗も予想されるが、
受信料を支払う国民からの理解は得やすいのではないか。(NHK取材班)
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