13/02/16 22:50:15.34 F0fcuyuS0
>>762
GHQが憲法を変えろと、言ってきたとき、GHQの要求は全て帝国憲法の
中で実現できると日本政府は考えており、憲法の改正に消極的だった。
ところが、GHQの要望を満たすだけでなく、要望しないことは、日本が選択
できないような、がんじがらめの英米式の憲法を押しつけてきた。
だから、GHQが予想もしなかった変化に、日本の憲法は対応できなくなったんだ。
帝国憲法は改正のハードルが高い。なかなか改正できないようになっている。
その分、その内容はさまざまな問題に対応できるよう、空気のような、ゆったりし
た中身になっている。議会に大幅な裁量権を与えている。これが帝国憲法なんだ。
帝国憲法は、硬性憲法だが、非常に自由度が高い。
憲法でいろいろなことを細かく規定することが必要だというひとは、
帝国憲法批判に傾くが、その場合には、憲法改正規定は、ハードルを
下げないといけない。ハードルを下げると、反対意見の人が多数を取れば
憲法を改正されてしまうという危険がある。
硬性憲法で、後代の立法府に大幅な裁量権を認めた明治の法律家の知恵は素晴らしいと
思う。帝国憲法の内容は、再評価されていいと僕は思うよ。