13/02/16 12:44:09.83 F0fcuyuS0
>>616
>取り敢えず、日本国憲法は合法的に成立して、我々はそれを改正する自由があると考えれば良
いのではないかな。
ID:rnMI6eauOを説得するつもりは無い。ここを見てくれている声なき閲覧者の方々にご説明申
し上げたい。
皇考ノ神祐ヲ祷リ併セテ朕カ現在及将来ニ臣民ニ率先シ此ノ憲章ヲ履行シテ愆ラサラムコトヲ
誓フ庶幾クハ神霊此レヲ鑒ミタマヘ 帝国憲法 前文
かつて、フランスで太陽王を名乗った皇帝は、「朕は国家なり」という有名な言葉を残した。
フランス国王は法の上に君臨した。やがてフランスではそうした王朝が革命で廃止になった。
大和朝廷は2000年の歴史をもつ。日本には、「朕は国家なり」という思想はない。「大日
本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」。統治とは、支配という意味ではない。帝国憲法第一条の
「統治」は、草案では「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ知ラス」となっていたそうだ。
知らすとは、古語辞典では、「治める」「領有する」と書いてある。その語源は「理解する。
分かる」という「知る」という現代の普通の意味に近い。
「治める」という意味の「知る」とはどういうことか。例に挙がるのが、仁徳天皇の故事だ。
山の頂上に登って回りの家々を見渡し、竈の煙が上がってないのを見つけ、庶民が苦しんでいる
のを知った。仁徳天皇は、その後、数年間は税の取り立てを止めた。その間、宮殿は荒れ果てた
が、やがて竈から煙が上がるようになって安心されたという。これが「知らす」という意味だそ
うだ。
「治める」という意味の「知らす」という言葉は西洋の言葉に翻訳できない。そこで帝国憲法
では統治という、西洋の言葉に翻訳できる言葉を選んだそうだ。
しかし、「知らす」という意味は外の場所で表現されている。「朕カ現在及将来ニ臣民ニ率先
シ此ノ憲章ヲ履行シテ愆ラサラムコトヲ誓フ」。明治天皇は、自らこの帝国憲法を率先して履行
するぞと仰った。言い換えれば、以後の天皇も、帝国憲法の遵守が命じられており、昭和天皇も
大日本帝国憲法は遵守する義務を負っていたということである。