13/02/06 15:59:02.01 0
安倍晋三日本首相の今年最初の外出は映画館だった。 新年の連休中、東京・六本木の映画館で
昭恵夫人と「レ・ミゼラブル」を見た。 安倍首相は自他ともに認める映画好きだ。
毎日新聞の記者が尋ねた。 「(レ・ミゼラブルを見て)泣きましたか」。「年取って涙もろくはなったが、
あれでは泣かなかった。女房は泣いていたが。この前、DVDで『サッチャー』を見たが、あれはなかなか…」。
記者がまた尋ねた。 「どの場面でグッときましたか」。「一つは、フォークランド紛争に勝利をおさめた後、
英下院で国民に団結を呼びかけるシーン。もう一つは、歳出カットで国民的批判を浴び、激しく攻撃されながらも初志を貫き通すところだった」。
「安倍の涙」は、安倍首相の性向と志向点を示唆している。 不条理に抵抗して社会的弱者の側に立つことには大きな関心がない。
より大きくて強い国家をつくることに感動している。 横や後ろを見るよりも、遠い先を見て疾走する。 そっくりだ。
激しい国内の抵抗にもかかわらず日米安保条約締結を強行した岸信介のことだ。
「安倍の涙」は、7月の参議院選挙勝利後、心を決めて貫こうとする平和憲法改正の予告編だ。
一方、「安倍の笑み」は進行形だ。 日本の株価は昨年11月から2カ月間で30%も上がり、日本円は15%ほど値下がりした。
11週連続の株価上昇は、なんと1971年以来42年ぶりのことだ。 今年の為替レートを1ドル=78円に設定した日本企業は
大きな為替差益を手にすることになった。 このため、誰もが「安倍首相はうまくやっている」と歓呼している。 安倍首相としては気分が良いはずだ。
中央銀行の首を捻って金融を緩和するという、荒っぽい「アベノミクス」(安倍首相の経済政策)に
西側諸国は警戒と懸念を送っている。 しかし日本国内でその声はあまり響かない。
「円高時代、私たちが欧米に不平を言ったことはあるのか」「15年間のデフレから抜け出そうとしているのに何の文句があるのか」ということだ。
「安倍の涙」「安倍の笑み」はともに軽く受け流すことではない。
URLリンク(japanese.joins.com)
>>2以降へ続く