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意味合いがずいぶん異なる気がする。戦国時代の武将・毛利元就が3人の子どもに、
矢を3本束ねれば折れないことを示し、団結を促したとされる「三本の矢」の逸話。
毛利氏ゆかりの山口県が地盤の安倍晋三首相は、機動的な「財政政策」と大胆な
「金融政策」、民間投資を喚起する「成長戦略」の三つの政策を三本の矢に例える。
財政の一の矢、金融の二の矢は放たれ、残る成長戦略を合わせた経済運営で、デフレ
からの脱却を目指すという。
こちらの「三本」は円安株高をけん引しているが、期待先行の感が強い。束ねれば日
本経済の腰折れがないという保証はない。
巨額の財政出動は、効果が長続きせずに借金の山を築くだけに終わる懸念がある。
環太平洋連携協定(TPP)交渉は、処理を誤れば国民の信頼を失って政権が失速す
る恐れを拭えない。安倍政権は夏の参院選まで、明るい話題と前向きの姿勢で駆け
抜けられるだろうか。
欧米を中心に事業展開する金融財閥ロスチャイルド家には18世紀、ユダヤ系創業者
に5人の息子がいたが、決して一つの都市には集めず欧州各地に分散させたという。戦争や
迫害で1人が死んでもほかは生き残る可能性があるからだ。
ロスチャイルド家の家紋に描かれた「五本の矢」はリスクを分散する危機管理の象徴とも言われる。
集中突破型の「三本の矢」とは正反対の考え方だが、危機管理を突き詰める意義は大きい。
経済運営に想定外の死角がないか、政権には点検を求めたい。
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