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日本の対馬に遠征しお寺などから文化財の仏像を盗んできた韓国人窃盗団が話題になっている。
8世紀の新羅時代と14世紀の高麗時代の仏像で国宝級という。
早速「日本が韓国から奪っていったものだから返さなくてもいい」といった議論が起きている。
14世紀の仏像は南西部の瑞山の寺で作られたという記録がある。そこで当時、
韓国沿岸を荒らした日本の海賊「倭寇」が奪っていったという略奪説や、
仏教交流で日本に伝えられたなどの諸説が出ている。
韓国では日本にある朝鮮半島系の文化財は韓国からの略奪品という“反日思い込み”が強い。
しかし韓国では昔から金もうけのために墓(古墳)を盗掘したり、
文化財を勝手に売り払ったり、盗んだりはあった。今でも文化財泥棒が横行している。
略奪でなくても、焼き物(陶磁器)を含めその文化的価値をいち早く認識し、
高く評価した日本にそれらが流出したのは仕方ないだろう。
ところが日本から盗んできて「文化財を取り戻してきた」と居直る者がいる。
10年ほど前、神戸の収集家の家に強盗に入り、文化財級の青磁、白磁を多数、持ち帰った事件では、
マスコミや世論が“義賊”といってもてはやした。今回、はたして国際常識と法治が守られるか、
日本人は見守っています。(黒田勝弘)
産経新聞 2月2日(土)15時9分配信
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