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★ 親米3カ国、周辺国とあつれき 米覇権揺らぎ秩序失う世界
【ダボス(スイス東部)=上杉素直】日本とイスラエル、英国の3カ国を指す「JIBs(ジブス)」が
国際社会の懸念材料として意識され始めた。アジア、中東、欧州でそれぞれ地政学リスクにさらされ、
周辺国とのあつれきを抱えているからだ。米国の覇権が揺らぐなか、これら親米3カ国が針路を見失い、
地域安定の火種となっている姿が浮かび上がる。
日本、イスラエル、英国を英語の頭文字から「JIBs」と名付けたのは米ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏だ。
リーダー不在の「Gゼロ」時代に、それぞれの地域で建設的な役割を果たせない国として取り上げた。
今月22日、フランスのオランド大統領はドイツに足を運び、メルケル独首相とともに式典に臨んだ。
長く敵対関係にあった独仏が和平を誓ったエリゼ条約調印から50年の節目を迎え、
独仏首脳は欧州統合やテロ対策での連携を再確認した。そんな空気に水を差したのが英国だ。
「欧州連合(EU)への幻滅はかつてないほどに強い」。英キャメロン首相は23日の演説で、
英国のEU離脱を問うために国民投票を実施すると表明。統合深化をねらう独仏に真っ向から異議を唱えた。
しかも当初、キャメロン首相が演説日に選ぼうとしたのがエリゼ条約の記念日の22日。
英国の配慮に欠ける行動が独仏など大陸欧州をいら立たせている。
債務危機の克服に向けて、EU各国が進める財政統合や金融監督の共通化にも反対し、孤立感を深める英国。
「強いEUの一員としての強い英国」を評価する―。今月中旬、オバマ米大統領はキャメロン首相に電話を入れ、性急な行動を戒めたとされる。
そのオバマ大統領が気をもんでいるもう一つの国がイスラエルだ。
「米国人の感覚では、本当の意味での中東唯一の盟友国」(英リーズ大学のジョーンズ教授)だが、
ネタニヤフ政権は中東和平に関心を示さず、アラブ社会とも対立を続ける。
米メディアは、そんなネタニヤフ首相を批判するオバマ大統領の発言を伝える。
「イスラエルは何が自分にとって最良なのか分かっていない」(続く)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.com)
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