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シャープは液晶ビジネス「一本足打法」に陥り、それ以外のヒット商品が出なくなった。
かつては「目の付け所がシャープでしょ」というテレビCMが一世を風靡(ふうび)し、携帯端末「ザウルス」などがヒットした。
デジカメ付き携帯電話を最初に世に送り出したのも同社である。
社内から多様な人材を集める「緊急プロジェクトチーム」があり、
そこで短期間に社内のさまざまな技術を組み合わせて商品開発をする組織だったが、
そんなふうに開発に取り組む風土は、いつの間にか薄れてしまった。
経営者という人材の劣化が組織から異質な考えを排除する流れを招き、
それが「新しい価値」の創出を阻み、日本企業の競争力を衰退させているとすれば、ゆゆしき事態である。
「メイドインジャパン」と言えば、筆者はすぐにソニーの創業者、盛田昭夫氏の著書を思いだす。
昭和61(1986)年に書かれたものである。その中で盛田氏は味わい深い指摘をしている。
「日本の企業は個性的な社員を好まないために、協調とコンセンサスという言葉でごまかす場合がよくある。
コンセンサスばかり強調する役員や管理職は、社員の才能を引き出し彼らのアイデアを統合する能力が
自分にはないと公言しているのに等しい」
高橋氏もドラマ制作にあたって盛田氏の著書を参考にしたという。
ドラマに登場する異端児7人の活躍が見ものだ。(ジャーナリスト 井上久男)