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★ ソロス氏、通貨戦争・円安に警戒感
世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席中の著名投資家ジョージ・ソロス氏が
米国経済テレビ局のインタビューで円安についても言及した。
「通貨戦争が潜在的な最大のリスクだ。ドイツは緊縮の道を歩んでいるが、他の主要国は量的緩和の道を選択している。
ユーロ圏は量的緩和せず、ユーロ高の結果、ドイツ経済はリセッションの可能性がある。
日本も長年にわたるデフレからの脱却のため、ついに量的緩和政策に乗り出し、その結果、円安が生じている。
安倍政権がデフレ脱却を実現させるため強い決意で臨んでいる。日本は明確な結果を出さねばならない」
インタビュアーの「通貨戦争は? 円安は続くか」との畳みかけるような質問に対して、
日本を名指しで非難することは避けたものの、「currency war(通貨戦争)」のリスクに言及した。
すでにドイツからは、日銀が政府の圧力に屈したとのワイドマン独連銀総裁による批判論が伝わってくる。
「外国為替レートの政治化」に強い懸念を示しているのだ。
ドイツはワイマール時代にハイパーインフレを経験しているので、中銀の役割について経済成長より
物価安定を優先させる伝統が強く残る。最も保守的な中央銀行といえよう。
さらに、やはりダボスではメルケル首相も日本批判を展開した。
「I must admit I am a little concerned about Japan right now.」(日本については若干懸念していると言わねばならない)と
慎重ながらも「中銀の独立性が侵害される」ことに言及している。(以下略)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.com)