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【放送芸能】ＮＨＫ松本会長就任２年 減収対策奏功 １３年度で黒字へ
2013年1月25日 朝刊
ＮＨＫの松本正之会長が二十五日、就任二周年を迎えた。
本紙のインタビューに、受信料値下げに伴う減収対策が奏功していることを受け、
赤字を見込んだ二〇一三年度予算を「黒字にしたい」と強調した。
また、外国人向けテレビ国際放送の強化や新たな技術開発にも積極姿勢を見せ、
世界への発信に意欲を見せた。 （藤浪繁雄）
▽減収対策
「赤字になる緊迫感をエネルギーに転化し、組織の強さになっている」。
松本会長はＮＨＫが受信料の値下げを受けて、増収策や経費節減に組織全体で取り組んでいる姿勢を評価した。
一三年度は四十七億円の赤字を見込んだ予算を見直し、
「（職員）全員野球で努力した成果を踏まえ、一三年度予算は収支均衡にし、実行計画では黒字にしたい」と語った。
一四年度までの三カ年で、八百十億円の増収を目指すプロジェクトに励む。
経費節減につながる契約事務の効率化を進め、既に役所や郵便局の協力を得て、
スタッフの戸別訪問が不要となるようなシステムを整えた。
また、オートロックのマンションなどが増え、住民との接触が困難になっている大都市圏については
「防災に関心を持つ方が多い。管理組合などを通じ、ＮＨＫの災害ノウハウを生かした講演会などのサポートを始め、
受信料の説明もしている」と打開策の一例を明かした。
（つづく）
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