13/01/25 12:21:49.04 0
(改めて何が必要か)
私は、今回一番重要なことは、日銀と同時に政府が経済再生を約束した事だと思います。
日銀は安倍さんに協力を誓いましたが、今度は政府が約束を果たす番です。
共同声明で示した政府の宿題、民間の活力を引き出す成長戦略と財政再建をきちんと実行することが不可欠です。
財政問題で言えば、関係者の間には、「日銀は国債を大量に買い続けるので、
政府は安心して国債を発行して財政規律が失われる恐れがある」という懸念がくすぶっています。
借金を返済できないという不安が広がれば、国債の金利は上がり、住宅ローンも上がって経済の足を引っ張ります。
(きっかけに)
成長戦略は、3本の矢のうち、一番重要だと考えますが、具体策はこれからです。
TPPへの参加問題、成長分野に企業が参入しやすくする規制緩和など、
いずれも、以前の自民党政権の時代からの積み残された宿題です。
安倍さんの新しい経済政策は、閉塞状況の中で一筋の風が吹いたようなもので、
局面を打開出来るかも知れないと思われた方も多いでしょう。
株価は大幅に値上がりしましたが、今の相場は、景気が良くなるかも知れないという期待で膨れあがった、張りぼてのような物です。
これからの政策が芳しくなかったら、期待は一気にしぼんでしまいます。
安倍さんは、それこそロケットスタートで魅力ある政策を展開し、「張りぼて」の日本経済を、中身の詰まった物に変えて欲しい物です。
(山田伸二 解説委員)