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憲法改正を掲げた自民党の安倍晋三政権がスタートし、憲法改正について議論が深まることが予想される。
そこで自民党の憲法改正草案について識者の考えを聞いた。ここでは、精神科医の香山リカ氏の意見を紹介する。
憲法をより現状にマッチしたものに改正すること自体に反対するつもりはありません。
ただ、いまの憲法改正の盛り上がりは、精神科医の目から見れば不安からの逃避にしか見えない。
日本の将来に対する不安から「憲法さえ変えればすべて良くなる」かのような幻想にとらわれているが、
現実に向き合うのが怖く、目をそらしているだけでしょう。
たとえば、自民党草案の3条には「国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする」とあります。
この条文を入れた理由は、日本人としてのプライドを高めるためと考えられます。
しかし、現実にそうした効果は生まないのではないでしょうか。
むしろ「憲法に書かれているから」と、学校や役所などで国旗掲揚と君が代斉唱が強制され、
国への忠誠心を試す“踏み絵”として使われることになる。人は強制されればされるほど悪印象を持つものなのです。
現実の問題から目を背けていては、憲法を改正しても何も変わらないということに気付かなければなりません。
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