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NHK紅白 MISIA・アフリカ中継の自己満足
第2部で42.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークし、2年連続で年間視聴率トップを死守したNHK紅白。
関係者はほっとひと安心だろうが、歌手別の視聴率で見ると「不発」に終わったのが、
特別枠で出演したMISIA(34)と矢沢永吉(63)。40%は超えたものの、前後の出演者と比べて
0.5~1.4ポイントも低い視聴率をマークしたのだ。
MISIAのステージは全出場歌手の中でも特に力が入っていたから大変だ。
5オクターブの音域を持つ歌姫として知られるMISIAは、その歌唱力がスタジオ内では収まらないと、
歌番組への出演はほぼ皆無。そのため紅白初出場の舞台は、飛行機で20時間かけて移動した
アフリカ大陸南西部にあるナミビア共和国・ナミブ砂漠から生中継を試みた。
これには莫大なカネがかけられていて、
「中継費用は6分間の演奏で5000万円はくだらない。全体で3億円かかる番組制作費のうち、
6分の1を費やした計算」(NHK制作関係者)という。
その甲斐あってか、音声は吹き荒れる風の音も一切入ることなく、画面も鮮やか。
あまりにもクリア過ぎて、「CG合成ではないのか」と話題になったぐらいだ。
上智大教授の碓井広義氏(メディア論)がこう言う。
「ナミブ砂漠からの中継は、NHKの音声や映像の技術力の高さが光ったステージ、そのひと言に尽きます。
ただ、裏を返せば、視聴者の心には技術力しか残らなかったともいえるのではないでしょうか。
変にバブル感の漂う演出の中、砂漠から3.11の復興メッセージソングを響かせても違和感が残ります。
なぜ、アフリカだったのか。もう少し手厚く説明をしたりテロップを入れるなど、
見る側に寄り添った工夫が足りなかったように感じます」
ド派手なパフォーマンスと映像美で悦に入っているようでは、単なるNHKの自己満足。
MISIAの時に数字が下がったのは、違和感を覚えた視聴者が多かったことの証左だろう。
(日刊ゲンダイ2013年1月7日掲載)
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