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4世紀の中国で活躍した書道史上最大の書家、王(おう)羲之(ぎし)の精巧な写し(模本)が8日までに
日本国内で見つかった。文面や筆遣いなどから7~8世紀の中国・唐時代に宮中で制作されたものの
一部とみられ、真筆が見つかっていない羲之の書風の解明につながる貴重な資料になりそうだ。
写しは縦25・7センチ、横10・1センチの紙に、3行24字が書かれた手紙とみられる。国内の個人が所有し、
昨年10月、五島美術館(東京都世田谷区)の名児耶(なごや)明・学芸部長と東京国立博物館(台東区)の
富田淳(じゅん)・列品管理課長が鑑定した。冒頭の文字から「大報帖(たいほうじょう)」と命名。判断した根拠に、
羲之がよく使う言い回しが使われていることや、字姿がほかの写しの「妹至帖(まいしじょう)」(個人蔵)と
似ていることなどを挙げている。
写しには幕末・明治時代の鑑定家、古筆了仲(こひつりょうちゅう)が「小野道風(おののみちかぜ)朝臣(あそん)」筆と
鑑定した紙が付されていた。
平安時代に「三蹟(さんせき)」の一人として知られる道風は、羲之の書を研究していたため、書がよく似ているという。
「書聖」と呼ばれる羲之の真筆は戦乱などで失われたとされる。写しは世界で20点前後、精巧なものは10点前後。
日本には「妹至帖」など3点ある。富田課長は「王羲之は晩年の書の評価が高い。写しは晩年のものではないが、
極めて精巧で書風の変遷の過程を伝えるもっとも良い資料」と話している。
写しは22日から東京国立博物館で開催される特別展「書聖 王羲之」で公開される。
ソース
産経新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)