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(.>>1のつづき)
SGホールディングスでは23年4月、栗和田栄一会長兼社長の「女性が活躍できる会社にする」という
鶴の一声で、女性の積極採用を本格化させた。その背景はネット通販の広がりだ。
仕事をしている一人暮らしの女性は、朝や夜に荷物を受け取ることが多い。こうした利用者からは「女性に
届けてほしい」という要望が多いという。
また、個人宅に届ける宅配便は小型で軽量な荷物が多く、トラックに載せなくても女性配達員が軽車両や
台車で配達できる。佐川急便は宅配便の取り扱い増加に合わせ、こうした配達に適した小型の集配
センターを増やしている。
SGホールディングス人事部の小林康男ゼネラルマネジャーは、「男性しかできない仕事から、女性でも
活躍できる仕事になってきている」と話す。
女性採用の強化は佐川急便だけでなく、グループ全体の取り組みだ。育児・介護規定の改定や休業・
休暇制度の拡充、私服勤務の開始など、女性が働きやすい環境整備を進めている。「女性の職域拡大」も
打ち出し、車両整備会社の「SGモータース」では、軽車両を整備する女性だけのチームが誕生したという。
女性を応援する取り組みは徐々に成果をあげている。
23年9月に1万4738人だったSGホールディングスの女性社員は、24年12月現在で1万5953人に
増加。しかも女性の視点を取り入れるという観点から「3年程度で女性が収益の3割を生み出せるようにする」
(栗和田会長兼社長)という目標も掲げている。
一方、競合他社は「特に女性の採用に目標は掲げていない」(ヤマトホールディングス)などとしており、
SGホールディングスの取り組みは業界内を先んじているといえそうだ。
「男性が行きにくいところにも配達に行ける。体を思いっきり動かして、やりがいを感じている」。祇園佐川急便の
女性配達員、酒井知恵さん(23)は、にこやかに話す。平成25年は“佐川女子”が話題をさらう1年に
なりそうだ。(以上)