13/01/06 17:25:06.13 0qT6DQy30
>>961
シンガポールが提唱して4カ国で始めたTPPですが、
このシンガポールはASEAN加盟国であると同時に貿易が国の主産業である為に
欧米との関係が深いという2面性を持つASEANでも異色の存在です。
今、ASEAN、そして中国、インド等のアジア諸国がこれからの世界経済の最重要地域になると予想される為に、
欧米諸国は何とかしてこれらの国と関係を結び影響力も確保したい。
ところで、今、ASEANが他国を加えた巨大なアジアの経済ブロックを作ろうとし、そこに中国が目をつけた。
色々あって、結局RCEPという形で去年交渉が始まり、日本も交渉に参加。
しかし、ここにはアメリカは加えてもらえない。
そこで、アメリカが目をつけたのが、ASEANの一つであるシンガポールが始めたTPP。
TPP加盟国シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドのなかに、
シンガポールが入っていたからアジア経済ブロックに何とか入りこむ糸口として
小国連合のTPPに加えてもらおうとしているのです。
あくまでも、アメリカは加えていただく立場。
TPPをアメリカ対小国連合などと考えたら、本質は見えてきません。
アメリカが相手にしているのは、シンガポールの後ろに広がる巨大なアジア経済圏そのものです。
日本だけを収奪するならTPPなどと言うまどろっこしい手段は必要ありません。