13/01/06 10:44:40.26 0
>>1の続き
■政権中枢に亀裂の芽
「私は竹中氏はいいと思っている。発信力は抜群だし、国際的な人脈も相当なものだ。維新とのパイプだって大事ではないか。
民間議員に迎えるだけのことでなぜ大騒ぎをするのか」
官邸内でこう安倍と竹中の擁護に回って見せたのは官房長官の菅義偉だけだ。政権中枢を形作る安倍―麻生―菅―甘利のカルテット。
かつて第1次安倍内閣と麻生内閣でも屋台骨を支え合った盟友関係だ。
9月の自民党総裁選から組閣までぴったり呼吸を合わせてきたが、権力を奪取した矢先に「竹中平蔵」というまさかの亀裂の芽を抱え込んだ。
この含意は存外に深い。
「内閣の総力を挙げて、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略、この三本の矢で経済政策を力強く進めて結果を出していく」
安倍は26日の記者会見で経済政策の「三本の矢」を強調して見せた。竹中が安倍に助言してきたのも三本柱だが、微妙に換骨奪胎されている。
■「成長戦略」か「構造改革」か
金融政策はインフレ目標2%の緩和路線で一致するが、財政政策で竹中は「短期的に出動するが、中長期的な財政の信認回復と一体で」と指摘。
民間投資につながるのは「成長戦略」ではなく「構造改革」だと説いて一線を画す。
実は竹中は小泉の下で「成長戦略」を策定したことはない。
「官から民へ」を旗印に郵政などの民営化路線を進め、規制改革や改革特区に力を注いで「構造改革」を名乗った。
当時、竹中を支えた1人が菅だ。今の自民党で「構造改革」は死語に近い。
政府が補助金や税の減免で特定分野の産業を戦略的に育てるターゲティングポリシー型の「成長戦略」が好まれがちだ。
竹中が参画するのは、内閣に新設した日本経済再生本部の中核になる産業競争力会議。元経済産業相の甘利が司令塔役だ。
「新しいターゲティングポリシーで国家プロジェクトを次々に創る」と政府主導の「成長戦略」の旗を振る。
同本部を発案したのが経産官僚なら、事務局の切り盛りを狙うのも経産省だ。
続く