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★「劇薬」にきしむ安倍官邸 竹中再登板の舞台裏 編集委員 清水真人
正月返上で新経済対策作りを急ぐ第2次安倍内閣。
慌ただしい始動の裏で、首相の安倍晋三が「再登板」させた経済学者に首相官邸はきしみ、霞が関は大揺れとなった。
新設の産業競争力会議の委員に内定した慶大教授の竹中平蔵だ。この人事を検証すると、安倍が抱える幾つもの潜在的な火種が見えてくる。
■麻生・飯島氏らが「包囲網」
「竹中氏は日本維新の会の衆院選候補者選定委員長だった。
登用すれば、消費税増税の3党合意を結んだ民主党を首相が切り捨て、維新と連携するというメッセージになりかねません」
政権発足から一夜明けた12月27日。安倍は元首相の小泉純一郎の腹心で、内閣参与としてやはり「再登板」させた飯島勲のこんな進言に耳を傾けた。
竹中は小泉の下で経済財政諮問会議を切り回す担当相を務め、「首相の決断」を演出した。
安倍はその諮問会議を再起動。議論をリードする民間議員として竹中に白羽の矢を立てたが、飯島は政治的リスクを指摘した。
副総理・財務・金融相の麻生太郎も、安倍の竹中起用の意向を知って驚がくした。話は2005年に遡る。
小泉が推進した郵政民営化を巡り、小泉に忠実に仕えた竹中と、郵政事業を所管する総務相だった麻生は鋭く対立。
小泉は「郵政解散」後の衆院選で圧勝すると、竹中を総務相に据えて民営化の完遂を命じた。麻生は外相に横滑りさせる形で事実上、更迭したのである。
積極財政論者の麻生と小さな政府論者の竹中は今も水と油。麻生は安倍を止めにかかった。
新設の経済再生相で、諮問会議を担当する甘利明も麻生に加勢したが、安倍は説得を振り切ろうとした。
最後に動いたのは、小泉政権でやはり竹中と反りが合わなかった飯島だった。
思わぬ「反竹中包囲網」に安倍は渋々、マクロ政策を動かす諮問会議への登用だけはあきらめた。
予算編成に竹中が口を出すのを危ぶんだ財務省も安堵した。(続く)
日経新聞 URLリンク(www.nikkei.com)
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