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年寄りは、頭を冷やしてよく想い出してみてください。
日本は隣から視てどんなに幸せに見えていたあろうときも、常に悩みを抱えていた。
昭和40年代の石油ショック時なんか酷いものでしたよね。公害で汚染された魚は
もう食べられないなんてエッセイがあちこちの雑誌に掲載され、中東でドンパチ始まって
灯油がバカ高くなりヒイヒイいいながらやっと凌いだ。当時ロケ収録されたドラマ、たとえば
石立鉄男と大原麗子が主演した「雑居時代」をCSで観ると、家の中でも白い息で会話している。
原子力発電所建設というのは、そんな社会事情を背景にエネルギー供給能力の確保を目指し
原油備蓄などの措置とどうじにとられた対策の一つで、先の大震災でぶっ壊れた原発は
初期も初期、これから原子力発電プラントの実用運転を始める為の手本として導入したアメリカ製で、
いまでは骨董品だ。そして、現在は次世代、次々世代の日本製プラントがあちこちで稼働している。