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三重県鳥羽市の鳥羽水族館で飼育している深海生物「ダイオウグソクムシ」が、
餌を食べないまま5年目に突入した。4日も月に1度の餌を与えられたが見向きもせず、
飼育員を困らせている。
同館は2匹を飼育展示しており、絶食しているのは07年9月に入館した
「No.1」(体長29センチ)。
09年1月にアジ1匹(約50グラム)を食べて以来、何も口にしていない。
入館時の体重は1040グラムで、昨年11月の測定では12グラムしか減っていなかった。
ダイオウグソクムシは、メキシコ湾やカリブ海などの深海に生息する海生甲殻類で、
等脚類中の最大種。魚などの死骸を食べるため「海の掃除屋」とも呼ばれる。
この日、与えたのはアジ、シシャモ、イカの足。飼育員の森滝丈也さん(43)が
水槽のふたを開け、No.1のそばに置いたが、脚を動かしてはじき飛ばし、
十数分後には体を丸めてうずくまってしまった。
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