13/01/05 17:24:10.68 0
◇編集局デスク
日本人は一から出直すのが好きな民族だそうです。地震の巣の上に乗っている日本列島は、昔から数々の天災に
見舞われてきました。その悲しみを忘れ、昨日までと打って変わった新しい一日を迎えようと、「今日こそは」の
意味を込めて「こんにちは」というあいさつが生まれました。
悲惨な自然災害を重ねる中で、希望を見いだす庶民の知恵だったのでしょう。福島県の住職で芥川賞作家・玄侑宗久さんの
受け売りですが、なるほどと妙に納得してしまいます。新年に当たり、多くの人が「今年こそ頑張ろう」と新たな
誓いを立てるのも、こんな遺伝子を受け継いでいるからでしょう。
思えばこの六年余、毎年のように総理大臣が代わってきました。支持率低下の責任を首相に押しつけ、政権与党が
表紙の張り替えで済ませてきたのも同じ発想でしょうが、政治的には無責任極まりありません。
昨年末に再登板した安倍晋三首相の口から、早くも原発新増設をにおわす発言が飛び出しました。「美しい国」など
自らの信念を押しつけ、首相一年交代の走りとなった屈辱は忘れていないはず。庶民の気持ちを大切にし
「一から出直し」てほしいと思います。(名古屋本社編集局次長・岡安大助)
ソース:URLリンク(www.chunichi.co.jp)