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★ニュースの匠:小選挙区のマジック=鳥越俊太郎
◇「民意得ぬ」自民圧勝
今回の衆院選を見ていてどこかいぶかしい思いが残ったのは私だけではないでしょう。
民主党が3年3カ月の政権運営で失政を続けたとか評判が悪かったのは確かです。
だけどそれに比べ自民党の前評判が特にいいというわけでもありませんでした。「小泉郵政選挙」の時ほど「風」が吹いたわけでもありませんでした。
でも結果は自民党の圧勝に終わりました。これって何だろうな?と疑問を抱いているとき、
インターネット上で「ヨミウリ・オンライン」に宮野勝・中央大文学部教授が書かれた「2012年衆院選結果の一つの見方」という文章を見つけました。
これは私の抱いた疑問を数字で読み解いたものだったので、ここで大意をご紹介しておきます。宮野教授によれば、
今回の選挙で自民党の議席獲得数は全体で定数480中294(全体の61・3%)。そのうち、小選挙区での議席数は237(全体の79・0%)。
ここまでの分析で分かりますよね。自民党は小選挙区では全体の8割近くを押さえて圧勝の最大要因となったことが……。
これに対し比例代表での議席獲得の割合は31・7%、得票率に至っては27・6%。
これは自民党が「大敗」したと言われている2009年の選挙時の比例代表での議席率30・6%、得票率26・7%とほとんど変わらない数字です。
比例代表は支持する政党名を書くわけですから、政党支持率がズバリ出るわけです。今回の比例代表の得票率27・6%は、
選挙結果の自民圧勝の印象とやはりどこかそぐわない印象を否めませんね。宮野教授も今回の分析の中でこう指摘しています。
「得票率と議席率ともに3分の1にも届いておらず比例では民意を得ていない」(>>2-3へ続く)
毎日新聞 2013年01月05日 東京朝刊
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