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日本の安倍晋三新首相は、韓国が日本の最も重要な隣国だとして同国に働きかけることによって、
近隣諸国との紛争の1つを早期に解決しようとしている。
韓国と以前からつながりのある自民党の額賀福志郎衆議院議員(元財務相)は4日、安倍首相の特使
として韓国ソウルを訪れ、同国の朴槿恵・次期大統領に会い、首相からの親書を手渡す。安倍首相は
特使の派遣によって、この1年、領土問題や第2次大戦中の問題で緊張している日韓関係の修復を
図りたい考えだ。
安倍首相率いる自民党は数週間前の総選挙で地滑り的な勝利を収め、3年ぶりに政権復帰を果たした
ばかり。一方の朴槿恵氏も韓国大統領選挙で勝利し、保守的な与党セヌリ党による支配を確保した。
日韓両国は緊密な経済関係を持ち、政治、安全保障面での展望を共有しているものの、領土や歴史観
では見解が異なる。韓国の現李明博大統領は昨年8月、韓国が実効支配しているが、日本も領有権を
主張しているリアンクール岩礁(日本名・竹島、韓国名・独島)に上陸して両国間の緊張を高めた。
アナリストは、1つには朴槿恵氏が大統領に就任するのは2月末であることから、4日の同氏と額賀氏
との会談でこれらの問題を片付けられる措置が出てくる公算は小さいと見ている。ソウル大学の
朴喆熙・国際関係論教授は「日本は韓国が戦略上重要な国であり、両国関係の改善が最善の道である
ことを示すだろう」としながらも、「確固とした提案をするには安倍氏と朴氏との決断が必要で、
今回の会談で具体的な提案に触れることはないと思う」と指摘した。
額賀氏は2日、安倍氏宅を訪れたあと記者団に対して、安倍氏が韓国は日本の最も重要な隣国だと
朴氏に伝えるよう要請した、と述べた。
しかし、大統領選にも反映されたように韓国世論が二分されていることから、朴氏の反応にも制約が
科される。同選挙ではナショナリズム的傾向の強い見解を持つリベラル派の候補に僅差(支持率51%)
で勝ったことから、朴氏は日本との紛争で弱気の態度を示してはならないとの圧力を受けているのだ。
(>>2-に続く)
▽THE WALL STREET JOURNAL
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