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―そんななか、とうとう「高麗版大般若経」を盗んだ人物にたどり着きます。
「パッと見は普通のおじさんです。でも、女の人にはモテそうでしたね。彼は日本語上達のために、
20歳以上年下の日本人女性を愛人にしますが、なるほどって感じです。
でも、生い立ちを聞いていくと、なんとかして一発当ててやる、俺はこんなんじゃない、
っていう悔しさが心の底にひたひたと流れてる人なんだと思いました。
貧困層出身で、食べていくためにこの仕事を始めて、生活に余裕ができてから使命感が出てきたと言っていましたが、
これは本音だろうと思いますね」
―彼は誰も傷つけずに盗みを働いています。
「それが自慢のようです。そのために準備と下見には時間をかけると言っていました。
日本に盗みに入るために家を売り払ったこともあると。大学教授を超える見識を持っていると自分で言っていました。
別のところにそのエネルギーを傾けていたら、きっとその分野でひとかどの人物になっていただろうと思いますね」
―今年10月にも対馬(つしま)のお寺からお経と仏像が盗まれる事件が起きましたね。
防犯の甘い寺も多いし、韓国で億単位で売買されることもあると聞くと、日本の文化財が心配になります。
「日本で盗まれて行方不明になっている重要文化財は580点。この問題を知る人が少しでも増えたらうれしいです」