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能役者、歌舞伎役者はみんな時宗なんだ。歌舞伎の起源は一遍上人だ。
平安時代、あるいは鎌倉時代、日本は毎年のように飢饉と疫病が流行した。腐乱した死体は至
る所に転がっていた。死体を燃やして環境整備をしよう。空也上人・あるいは一遍上人という坊
さんが、人々に火葬という方法を提案した。
鉦を鳴らしながら町の中を歩く。人々が集まってくると、手分けして死体を焼却場所に運べと
提案した。戸板に載せて死体を総出で運ぶが、腐乱していて形相も臭気も強烈だ。何も考えない
で運ぶように、搬送中は目を死体をできるだけ見ないようにしながら、口に繰り返し南無阿弥陀
仏を称え、何も考えず運べと教えた。念仏宗、日本浄土教の起源だ
死体は薪と一緒に燃やす。人々は死んだ人間の祟りを恐れた。空也上人は呪いの意味を込め、
焼却火の前で読経を行い、祟りを恐れる人々の気を安めた。読経葬儀の起源だ。
人々は穢れ落としと言って、焼却作業が終われば、酒を飲んでどんちゃん騒ぎを始めた。盆踊
りの起源だ。酒を飲んで踊り出す人々が出てきた。日本舞踊の起源だ。歌い出す人が出てきた。
民謡の起源だ。舞踊にストーリー性を持たせた。能・歌舞伎の起源だ。
一遍上人などは、その事業に共鳴する多くの芸人達と一緒に全国を歩いた。彼等は、全国に民
謡・舞踊・歌劇の芽を播いた。焼却作業に参加した人には、魔除けのために南無阿弥陀仏のお札
を渡し、念仏を称えることを教えた。日本人が死体に向かって念仏を称える起源となる。
最初は火葬場でデビューし、全国を歩く坊さんと一緒に旅をしていた。やがて、独立し、芝居
を見せ木戸銭を受けて芝居を見せる芝居のプロが誕生してきた。室町時代の出雲の阿国はそんな
一人だ。
能・歌舞伎はこのようにして、日本仏教、日本浄土教、日本文化の中から誕生してきたのだ。
能や歌舞伎に怨霊を巡る出し物が多いのは、火葬、仏教を起源にしているからだ。