12/12/28 09:40:17.66 i
(>>1のつづき)
◎小林よしのり(漫画家)
「安倍氏と朝日新聞がNHKの番組改変問題で対立した時、わしが漫画で朝日の記者を叱ったら、安倍氏から
『ありがとうございました』と電話があった。いい人なんだろうが、そんなことぐらい放っておけばいいのに、とも思った。
批判に弱いから、自分に味方してくれると心底うれしいんだろう。そんな安倍氏が今、精神的に依存しているのが
ネットを中心にわき上がる愛国心のバブルだ」
―小林さん自身、世の中を右傾化させた火付け役の一人では?
「確かにわしは自分の漫画で、世の中をもう少し右に寄らせてやろうとした。だが、今はそれが限度を超えたバブルとなり
ネット右翼と呼ばれる人々が出現している。安倍氏の首相辞任について、『腹痛でやめた』『ちょっと大人げなかったね』と
発言したテレビ番組を、安倍氏がフェイスブックで『意図的な中傷』と批判する。するとネット右翼らがテレビ局に抗議の
電話を殺到させ、キャスターを謝罪に追い込む。安倍氏はそれを『ネットの勝利』と持ち上げる。安倍氏は『味方がいる』
という安心感を得られるし、ネット右翼は『安倍氏に頼られる自分』に価値を見いだす。だからこそ、安倍氏は党首討論も
ネット上でやりたがる。弱者と弱者のもたれ合いだよ」
―安倍さんだけではなく、ネット右翼も弱者ですか。
「グローバリズムや小泉構造改革の影響で、安定した仕事につけず人間関係でも孤立した人々が激増した。そんな人々の
一部が『誰からも必要とされない無価値な自分』に履かせるゲタとして愛国心を使い、他人をたたいて憂さを晴らしている。
『国を愛し、行動する自分は、そうでない人々より価値がある』というわけだ」
「わしは漫画で安倍氏を批判しているから、わしがネットで生放送をすると大挙して押し寄せ、中傷のコメントで画面を埋め
尽くしてしまう。まるで暴走族だよ。現実との接点が乏しいから、陰謀論にもはまりやすい。安倍氏自身、テレビで痴漢逮捕の
ニュースの際に自分の顔写真が誤って流されると、『サブリミナル効果を狙った世論操作』と騒いだぐらいだ」(以上、抜粋)