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海江田民主代表 抵抗だけの野党には戻るな(12月26日付・読売社説)
民主党代表選で、海江田万里元経済産業相が馬淵澄夫元国土交通相との一騎打ちを制した。
新代表として、衆院選で惨敗した党を立て直す重責を担う。
反対するだけの野党に戻ってはなるまい。
政権を担当した経験を踏まえ、国益に資する政策については、自民、公明両党に協力する姿勢が求められる。
海江田氏は、代表選で党所属議員の6割超の票を獲得した。輿石幹事長や細野政調会長の支援を受け、支持が広がった。
日本経済の再生を最重要課題に掲げる自民党の安倍総裁に対抗する上で、経済政策通の海江田氏の手腕が期待されたのだろう。
民主党内の主流派だった野田首相や前原国家戦略相のグループへの反発も、海江田氏には有利に働いた。
昨夏の代表選で海江田氏は、野田氏に対抗し、小沢一郎元代表らの支援を受けたからだ。
その際、民主党の政権公約(マニフェスト)見直しに関する自公両党との合意を巡り、海江田氏は安易に立場を変えるなど、
政策のブレが目立ち、リーダーとしての資質に疑問を持たれた。
菅内閣の経産相当時には、野党の国会質問に対して答えに窮し、涙を見せたこともある。
こうした負のイメージを払拭するため、強い指導力を発揮できるかどうかが問われる。
当面の国会対応では、民主党政権が自公両党と合意した社会保障と税の一体改革を着実に実行に移していくことが肝要だ。
(つづく)
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