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★海江田代表 理念鍛えて党再生を
民主党の新しい代表に海江田万里氏が決まった。衆院選大敗の痛手からどう立ち直るか、重い課題を背負っての出発になる。
民主党はどんな政治理念の下、どういう政策を目指すのか。ここをはっきりさせるのが再生への第一歩になるだろう。
衆院の所属議員は4分の1に激減した。野党第1党の地位はどうにか確保したものの、すぐ後ろには日本維新の会が迫る。
仙谷由人氏ら党運営の要となってきた人たちも議席を失っている。執行部の前途は険しい。
来年夏の参院選でも敗北するようだと、国会は自民党が突出する構図になりかねない。
多様な民意を政治に反映させるためには、好ましいことではない。
自民党が勝利した第一の要因は民主党の自滅である。自民党が積極的に支持された結果とは言いにくい。
民主党が敗北をしっかり受け止め、再生への道を歩み始めるなら、国民の支持が戻ることも期待できる。
自民党の安倍晋三総裁はかねて憲法、安全保障、社会政策などで保守的な考えを示している。
民主党が対抗するには「中道リベラルから穏健な保守」の路線を鮮明にするのがいいだろう。
言い換えれば前回衆院選で表看板にした「国民の生活が第一」の精神に立ち返ることだ。
海江田代表はきのうの代表選で民主党の役割の一つに、社会的公正を図ることを挙げた。
競争と効率、自助の自民党に対し、公正、公平、共助、公助を追求する民主党が向き合う形になれば、選択肢として分かりやすい。
民主党は本来なら新しい代表を選び出すことよりも、衆院選敗北の総括を踏まえて、政治理念と基本政策を磨き直し、
党内ガバナンス(統治)を強化することを優先すべきだった。(>>2-3へ続く)
信濃毎日新聞 12月26日(水)
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