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「政府が発行する債務を中央銀行が無制限に引き受けることになれば、財政規律
が働くわけがない。政府・民間の借り入れが高水準のままでは、金融政策頼みの
経済成長は期待できない。おカネの量を増やすだけの "マネーゲーム" だけでは、
価値の創造につながらず、価値の創造が無ければ需要は生じず、需要が生じな
ければ経済成長はない。
今まではデフレと円高により、円の現預金の価値は世界で最も成績が良い金融
商品だった。政府が、"大胆な金融緩和" をするのであれば、日本国民は円の
現預金のリスクを直視しなければならない。おカネを循環させる成長戦略なしに
"大胆な金融緩和" を要求することは、国民が将来の不安の "ヘッジ" として抱
えている現預金の価値を政策的に下げているという事態に政治家は気付くべき
である。国民達費が保有している現預金の価値を政府が政策的に下げようとし
ていることを十分に理解していない状況で、政府が "大胆な金融緩和" という
介入に踏み切ることはモラルハザードを感じる。
現在、国債の利払い費は約10兆円、インフレ目標政策が成功して長期金利が
3~4%になれば、単純計算でも30~40兆円が利払費が必要となる。今まで日
本政府は、債務の元本支払いと金利負担をまかなう資金を調達できていたか
ら問題が表面化していなかったにすぎないことに日本国民は気付くべきだ。」
(以上、日経電子版より)