12/12/19 13:03:52.82 0
(>>1のつづき)
「安倍晋三」という響きを耳にした途端、「あんなのが総理になったら日本は終わりだ」と鼻息が荒くなる。
で、だいたいその理由を聞くと「右翼だ」とか「政権を投げ出した」とか確たる論拠がなかったりすることが多い。
学生時代、ちょびっとだけ報道フロアで働いたことがある。ひとつだけ有意義な経験させてもらった。
それは、インカムから聞こえてくる副調整室の報道マンたちのおしゃべりだ。モニターに現れる政治家やらに厳しい
ダメ出しやら、あの顔は下品だな、なんてこぼしており、その辛口批評家ぶりはすさまじく、まるでこの世にはロクな政治家が
いないのではないかと錯覚してしまうほどだった。
報道なんて仕事をしている人は「中立公平」という言葉を部屋に貼っているお坊さんみたいな人たちだと信じていたので
親近感がわいた。と同時に、人間がつくっているものである以上、ニュースも必ず偏っているものなんだということを学ばせていただいた。
そんな思い出にふけりながら、各局の選挙報道を見ていたら、自民の296議席を前にした論説委員たちが口をそろえて
こんなことを言っていた。
「この結果は、決して自民が支持されたわけではありません」
確かに「風」はなかった。だが、民主が同じぐらいの議席をとった時、「ついに二大政党制がやってきました」なんてみなさんが
無邪気にうかれていたのを覚えているだけに、冷静な分析というよりも「政治の素人どもの民意なんかあてになるか。
オレは認めねえぞ」と拗ねるガンコオヤジに見えてしまう。
マスコミも人間だから嫌いものはしょうがない。しばらくしたら安倍晋三の失言を取り上げたり、靖国に行くなんて非常識だとか
騒ぐのだろう。ま、それはしょうがないとして、坊ちゃんだとか腹をくだしたとか、呂律がまわらないだとか、あまりにしょうもないことは
目をつぶっていただけないだろうか。
これは自民党のためではない。若者たちはオッサンたちが「三国志」みたいな話を嬉々と語り合っている姿になんの魅力も
感じていない。そこへダメ押しで、感情丸出しで罵り合うオッサンたちの姿を見せたらどうなるだろう。
もうこれ以上、戦後最低の投票率を更新させないためにも、そこだけはぜひご協力をお願いしたい。(以上、抜粋)