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★倦まず弛まず
それにしてもすさまじい選挙結果となった。民主党の惨敗は、「王国」北海道で最もくっきりと出た。
要因は選挙区ごとに考えられるだろうが、つまるところ政権への「倦(う)み」だろう
▼人心が倦む、と言う。「倦」の字は人が体を丸くしている様子。転じて疲れてうずくまる、飽きる、の意になった。思えば、前回の衆院選もそうだった。
長きにわたって政権の中心に座った自民党に対して、有権者は「倦んで」いた
▼さらに「懲らしめ」と呼ばれる投票もある。失政に「ノー」の意思を表すことは選挙の大切な機能だ。ただ、選択としては後ろ向き。
今回の低投票率は、反対党も期待を集められなかったことの証しに違いない
▼大勝した自民党の安倍晋三総裁は、そこをかみしめる必要があるだろう。改憲や外交・防衛政策での強硬姿勢は特に気になる。
首相として失敗した過去もある。この勝利をもって多くの課題に一気に決着を―などと考えては、国民の思いから離れかねない
▼民主党は猛省が必要だ。同時に、「与党を経験した野党」の振る舞いが問われる。自民党3年余の野党ぶりは褒められない。
それを反面教師にして、次への展望を開いていくしかなかろう
▼2回続きの後ろ向き選択だったなら、有権者は不幸だ。これ以上「倦ませる」ことのないよう、「倦まず弛(たゆ)まず」の努力を、
選挙後の各党に求めておきたい。2012・12・17
北海道新聞
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