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★[大弦小弦]2005年の郵政選挙の時は...
2005年の郵政選挙の時は「自民大勝296議席」、09年の選挙では「民主308議席 政権交代」。過去の総選挙で本紙の1面を飾った大見出しである。
そして、きょうの1面は「自公320超 政権奪還」
▼見出しだけ見ても、この数年の政治の不安定さが読み取れる。小泉政権への熱狂や政権交代の高揚で、民意がわれを見失った感さえある。
Aが駄目ならB、Bが駄目ならまたA。振り子の大きさに戸惑うばかりだ
▼政治を支えるのは国民の一票だが、民意がわれを失っては政治は成り立たない。
バブル崩壊後の失われた時間が長すぎて、国全体に堪(こら)える力が乏しくなり、選挙がうっぷん晴らしの場になっているのではないかと危惧する
▼もちろん、よりどころのない民意の責任は政治家にもある。勝ち負けに執着して政党を渡り歩いたり、力強い公約の中身がいつの間にか変わったりと
▼東日本大震災を経験したいま、長期的視点で将来を見据える必要に迫られている。目の前の結果に一喜一憂するのはやめたい。
歯切れのよい勇ましい言葉にのみ込まれることを拒否しよう
▼自民党は今選挙で「日本を、取り戻す。」と掲げた。だが、本当に取り戻したいのはこの国の政治力だろう。その担い手は国民以外にない。
政治を育てる力が試されるときだ。(平良哲)
沖縄タイムス 2012年12月17日 09時40分
URLリンク(article.okinawatimes.co.jp)