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★憂楽帳:幸福なデフレ
経済発展著しい新興国を「BRICs(ブリックス)」と名付けた米投資銀行家のジム・オニールさんがかねて、日本の現状を「幸福なデフレ」と呼んでいる。
長いデフレが続くのに、経済はそれほど縮小せず、そこそこ幸せに暮らしている、という趣旨だ。
景気後退入り濃厚といっても、10月の完全失業率は4.2%で、26%のギリシャなど欧州債務国に比べればマシ。
脱原発のデモはあっても、職を求めて国会に押しかける若者はいない。いたって平穏、だと見えるのだろう。
でも、本当にそうか。国内の失業者は、ギリシャの2倍超の271万人に上る。生活保護受給者も200万人を超え、過去最悪の水準が続く。
絶対数なら、幸せといえない日本人は多い。
さて、オニールさんは「幸福なデフレ」の終わりを予言している。新政権が金融緩和を後押しすれば、物価は上昇するかもしれない。
ただ、金利上昇が家計や企業を圧迫しないか、雇用や賃金は改善するのか、疑問も多い。
デフレ後の日本を本当に幸せにできるのかが問われる衆院選だ。【山本明彦】
毎日新聞 2012年12月10日 12時58分(最終更新 12月10日 12時58分)
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