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○両陛下が強制収容日系人の作品展へ
天皇皇后両陛下は、６日、太平洋戦争中のアメリカで強制収容所に送られた
日系人たちが、僅かな材料と道具で作った工芸品や日用品を集めた展覧会を
ご覧になりました。
この展覧会は、太平洋戦争中のアメリカで、およそ１２万人に上る日系人の
強制収容が始まって、ことしで７０年になることから、ＮＨＫなどが開いている
もので、両陛下は、６日夕方、東京・上野の美術館に到着されました。
会場には、砂漠や湿地に建てられた粗末な収容所で、身の回りで手に入る
僅かな材料と道具で作った工芸品や日用品１００点余りが展示されています。
このうち、収容所で盛んに作られた動植物をかたどったブローチは、かつて
湖だった場所から掘り出した貝殻を花びらに見立てたり木材や金網の廃材を
加工したりして作ったもので、希望を失わず人間らしく生きていくための象徴
として身に付けられたものです。
このほか、収容所での生活を少しでも豊かなものにしようと木材の切れはしで
作った家具などのほか、仏壇や日本人形など日本への思いがにじむ作品も
多く展示されています。
両陛下は「収容所にはベッドしかありませんでした」という担当者の説明に
静かにうなずきながら、「大変でしたでしょうね」などと話し、収容された人
たちの苦難に思いをはせられていました。
この「尊厳の芸術展」は、今月９日まで東京芸術大学の美術館で開かれ、
来年も広島県や沖縄県など全国４か所の会場で開催されることになって
います。
□ソース：NHK
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