12/12/06 18:35:37.70 Bqa827GS0
健康・美容にいい油として注目され、欧米だけでなく日本の食卓にも浸透している
オリーブオイル。ところが今、このオリーブオイルの品質が危機に瀕している。
オリーブオイルを使ったことのある人なら、「エキストラバージン・オリーブオイル」
という名前を聞いたことがあるだろう。「エキストラバージン」とは、そのオイルが
オリーブオイルの最高グレードであることを表す言葉で、「エキストラバージン」
であるための基準は、主要な生産国が加盟する国際オリーブ協会(IOC)によって決められている。
その基準を簡単に言うと、オリーブの実のみを原料に使い、機械的作業のみによってつくられ、
酸化度(酸化しているほど質が低い)などの化学基準を満たし、風味に悪臭などの
欠陥が一つもないこと。機械的作業というのは、つぶす、搾るなど原料に物理的な
変化を加えることで、精製したもの(例えば加熱・化学変化を伴う処理)は「エキストラバージン」とは認められない。
ところが、オリーブオイルの本家本元であるイタリアなどの地中海沿岸諸国では、
最高グレードの「エキストラバージン」の名が冠されていながら、
瓶の中身は精製オイルやオリーブ以外の原料からつくった安いオイルが混ぜ込まれているケースが相次いで発覚している。
安い偽装オリーブオイルの市場流入は、消費者を欺くだけでなく、市場価格の下落を引き起こし、
本物のエキストラバージン・オリーブオイルを生産する誠実な事業者を苦境に追い込んでいる。