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岩手県大槌町の震災がれきの試験焼却を延期した新潟市の篠田昭市長は6日午前、岩手県庁を訪れ、
達増拓也知事と面会した。篠田市長は「ご心配、ご迷惑をお掛けしたことをおわびする」と謝罪した上で、
「焼却に進めるよう努力する」と述べた。
篠田市長は「新潟特有の問題が影響した」と強調。国の放射性物質の処理基準に新潟県が批判的な
見解を示したり、市の焼却施設で水銀などが基準を超えたりしたことなどを説明した。
試験焼却の実施に向けては、水銀などが基準を超えないよう対策を進める考えを示した。「新潟県で
受け入れを目指す5市は全国的にも厳しい基準でやる。県の見解もあり、不安を持つ住民もいるが、
今後、専門家らを講師に招き、市民に判断してもらう」とした。
達増知事は、がれき受け入れの姿勢に感謝しつつ「沿岸被災地では放射性物質の検出もごくわずか」と
説明。「依然としてがれきがうず高く積まれた場所もあり、復興が進んでいる実感を得にくい状況だ」と
迅速な処理の必要性を訴えた。
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