12/12/03 01:51:18.85 kengAk0Q0
主婦(37)は、夫の運転する乗用車に乗っていた。
前の車が急ブレーキをかけたので車を止めると、約10m前方でトンネルの天井が落ち、
ハッチバック式の乗用車1台が完全に潰れていた。「一面がれきの山で、とても誰かを
助け出せるような感じではなかった。すぐに白い煙がその車から出てきた」という。
潰れた車のボンネットから炎が出た。真っ暗でがれきの中は見えなかったが、
クラクションの音が鳴り響いていた。「誰か、助けてください」。叫び声が何度も聞こえた。
がれきの下の車から脱出した28歳とみられる若い女性が「彼が! 友達が!」と
泣き叫びながら裸足で煙の中から現れた。口の周りは血だらけで、
両手をやけどしていたようで血も付いていた。スプリンクラーの水でずぶぬれだった。
女性は「何が起きたんですか?何が起きたのか全然分からないんです」と繰り返した。
主婦の夫が「車に何人乗っていたの?」と聞いても、取り乱した様子の女性は
答えることができず、「消防や警察が助けてくれるよ」と励ました。
主婦は自分のブーツを女性に履かせ、夫と若い女性の3人でトンネル西側の入り口の方へ逃げた。
途中、止まっていた観光バスで若い女性をいったん休ませたが、すぐに「やっぱり避難
した方がいい」と再び歩き出した。車で逆走して避難する男性が同乗させてくれ、
ようやくトンネルの外へ。負傷した女性を救急車に乗せることができた。
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