12/12/02 10:28:24.06 Wqf9LI160
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●○●『クオータ制は単なる問題回避/取締役会の女性割当てでは根本的解決はできない』●○●
ミシガン大学の調査によれば、ノルウェー企業では取締役会から経験知の多くが失われている。
新役員は若い女性がクオータ制によって、中間管理職から抜擢されるケースが多く、
概して会社経営の経験が乏しい。他企業の役員との兼務も少ない。
『取締役の女性比率が高い企業は業績も良い』というのは、
学術的には、『因果関係はほとんど立証されていない』のだ。
好調な企業は、取締役会の多様性といった社会的な課題に取り組む余裕もあるが、
業績が悪ければ問題にふたをせざるを得ないという可能性もある。
レネ・アダムス(クイーンズランド大学)とダニエル・フェレイラ(ロンドン大学)は、
女性取締役の影響に関する2008年の論文で、「アメリカ企業は取締役の女性比率が比較的高い場合、
株価が低迷すると責任者が解雇される傾向が強い」と分析しているが、
『平均的に、取締役会の女性比率が高くなるほど、企業業績は悪化する』と結論付けている。
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「女性の取締役会入りを阻む最大の要因は、コアビジネスの実務経験がないことだ。」
と経営者やヘッドハンターはいう。
企業が本当に必要としているのは、クオータ制ではない実戦で培われたビジネスの知恵だ。
EPWN(欧州職業女性ネットワーク)によれば、
代表権のある女性取締役の供給ラインは、ほとんど“カラッポ”と言ってよい。
平取締役の女性比率は12%だが、代表取締役になるとわずか3%である。
〔『エコノミスト誌』 2010年3月11日 / “The Economist” Mar 11th 2010 〕
URLリンク(www.economist.com)
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