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振り絞るような弁舌には、引退の決意が秘められていた。24日、藤井裕久氏はかつての選挙区、
相模原市の駅前でマイクを握っていた。齢(よわい)80、戦争を知る最後の世代の政治家が、伝え残したかった最後の訴え-。
後継の候補予定者の応援演説、口火は唐突に切られた。「私はどうしても、あるグループの大将が許せない。
この人は偏狭なナショナリストだ」。支持者だけではない、千人を超える聴衆が静まりかえった。
憲法の改正や破棄、国防軍に集団的自衛権の行使容認と、右寄りの姿勢を鮮明に打ち出す政党が勢いを増している。
老政治家の訴えには、党として差別化を図るための批判にとどまらない響きがあった。
戦後67年の出発点、負の記憶を呼び起こすのにためらいはなかった。
「自分の国だけが偉いと思うのは間違い。日本には誇れる2千年の文化と伝統がある。だが、この100年、悪いこともした。
中国を侵略し、韓国を併合した。アジアの人たちを殺し、どれだけ迷惑を掛けたか」
カナロコ 12月1日(土)16時0分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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