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小泉政権時代、不良債権処理のために公的資金注入を決めた翌日、新聞の論調は反対のほうが多かった。
それを小泉さんに伝えたところ、「気にしなくていい。そのうちわかるから」と一言だけ言った。
これこそが、腹の太さだ。しかし、普通はみな、周りにどう思われているかが気になってしまう。
結局、批判に耐えて、自分が信じた事を信じる力こそが、信念だと思う。
批判に耐えるために大事なのは、「捨てる力」だ。今の地位を失ってもいい、
いつ辞めてもいい、と思えるかどうかで、批判に対する対抗力が違ってくる。
大臣時代も、私はケンカする必要があれば、いつでも受けて立つ覚悟だった。
私には守るものはなかったが、守るものがある人は大変だと思う。
これからのリーダーは、しがらみのない、若い人から出てくるはずだ。
「英雄は若者から学ばなければならない」という言葉があるが、それは正しいと思う。
今、慶応大学で、「イノベーション&リーダーシップ」という寄付講座をやっている。
そのスポンサーになってくれているのは、着メロなどを手掛けるフェイスの平澤創社長。
彼は、いろいろなところから講演を依頼されるが、大人相手にやってもムダだから、
講演しないと決めているそうだ。彼は、「自分が起業できたのは、若くてリスクを感じなかったから。
失うものがないというのは、すばらしいこと。だから、若い人の前では講演をする」と言っていた。
私が、若い人に1つだけ言いたいのは、「みなさんには貧しくなる自由がある」ということだ。
「何もしたくないなら、何もしなくて大いに結構。その代わりに貧しくなるので、
貧しさをエンジョイしたらいい。ただ1つだけ、そのときに頑張って成功した人の足を引っ張るな」と。(抜粋)
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