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日銀にも「アウトサイダー」が必要だ
イングランド銀行副総裁を招聘してはどうか?
By David Pilling
2012.11.30(金) Financial Times(2012年11月29日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
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カナダ人のマーク・カーニー氏をイングランド銀行総裁に任命するという英国政府の
大胆な決断には、ある論理的な帰結がある。
デフレ退治に失敗してきた15年間を経た今、日銀には新鮮な考え方が必要だ。悲し
いかな、日本が国の最も重要な機関の1つのトップに外国人を据えることはあり得ない。
?しかし東京でさえ、「アウトサイダー」―日銀の正統主義に染まっていない人物―
が起用されることを想像するのは、完全に非現実的なわけでもない。
論争を引き起こした安倍総裁の主張
日銀は時折、デフレはそれほど悪いものではないと考えているような印象を与えてきた。
インフレ目標の設定に反対し、もっと消極的な「めど」を渋々と採用した。デフレ環境の
下では通常の政策手段が効果を発揮しないため、目標を達成できないかもしれない
というのが、反対の理由だった。
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また、日銀は中央銀行が政府支出の資金を直接賄っているように見られることを嫌が
った。増税や歳出削減、業界再編の断行などの厳しい決断から政府を守ることになっ
てしまうからだ。
?日銀が言っていることがすべて間違っているわけではない。だが、肝心の結果を見ると、
日本はまだ、緩やかとはいえデフレから抜け出せずにいる。
政府によるインフレ目標設定はおかしくない
だが、政府が強制的なインフレ目標を定めるという考えは、中央銀行の正統主義から
大きくかけ離れたものではない。これはまさに英国で行われていることだ。英国では、
イングランド銀行のマーヴィン・キング総裁が説明責任を負っている。
?キング総裁は在任中に、2%のインフレ目標を達成できなかった理由を説明するために、
現職も含めた代々の財務相に通算14通の書簡を書かねばならなかった。