12/11/22 01:13:10.06 310fNf/40
>>485
購買力平価という考え方があって、
ある同じ品物が別々の国で同時に売られてるとして、
それぞれの国の通貨でいくらするか?を比較する。
このとき、同じ品物を買うために必要なそれぞれの通貨金額同士が、
為替の交換レートになるというもの。
よく使われるのがマクドナルド・ハンバーガーのビッグマック指数。
日本円で1個100円するビッグマックが、アメリカドルでは1個1ドルとする。
すると、100円と1ドルは同じ価値であると見なすことができる。
為替レートは1ドル:100円となる。
1年後、日本で物価が安くなっていて、1個90円になったとする。
アメリカでは1ドルのままであれば、1ドルは90円と同じ価値になる。
為替レートは1ドル:90円の円高になった。
さらに1年後、日本ではさらに物価が安くなって、1個80円になった。
アメリカでは1ドルのままであれば、1ドルは80円と同じ価値になる。
為替レートは1ドル:80円の円高になった。
これにより、物価が継続的に安くなること(デフレ)と為替の円高、
この2つが同じ現象であるといえる。
逆にいえば、物価が継続的に高くなること(インフレ)と為替の円安、
これらも同じ現象の裏表であることがわかる。
さて、短期的にいろんな要素で上下する為替であるが、
中長期的には、流通する通貨の相対量で決まることがわかっている。
少ないほうが価値がある(希少価値)ので、高くなる。
円が高くなっているということは、円がドルに対して少ないのである。
したがって、金融緩和で円の量を増やすと円が安くなり、同時に物価が上がる。