12/11/20 15:46:31.51 0
(>>1のつづき)
テニスで、相手がすべって転んだときにスマッシュを控えるのは英国紳士的な「フェアプレイ」であり、これができるかどうかで
人間の質が判断される。テニスの場合、強打するか、相手の立ち上がりを待つかの判断はコンマ何秒のうちに下される。
政治的思量の暇はない。フェアプレイ精神が身体化されていない人間にはそういうプレイはしたくてもできない。だから
英国人は「そこ」を見るのである。 テニス技術の巧拙や勝敗の帰趨よりも、そのふるまいができるかどうかが、そのプレイヤーが
リーダーとしてふさわしいかどうかのチェックポイントになるからである。
(中略)
今の日本の政治システムが劣化しているのは、システムのせいではない。人間の質が劣化しているのである。だから、制度の
改変や政策の適否について、百万語を費やしても無駄である。政治的公約や連帯の約束を一夜にして反古にすること、
「勝ち馬に乗る」ことを政治家として生き残るためには「当たり前」のことだと思っているような人間たちばかりが政治家に
なりたがっている。統治者になるための訓練を受けたことがない人間たちが統治システムに群がっている。中学生的な
「いじめの政治学」には長けているが、「フェアプレイ精神」については聴いたこともないという「こども」たちが政治の世界に跳梁している。
日本の政治は12月の総選挙で少しは変わるのだろうか?私にはわからない。これ以上政治が幼児化することがないように
祈るだけである。 (以上、抜粋)