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東京新聞 11月17日 週刊 ネットで何が・・・
今週、ネット上で勃発したのが「サムゲタン騒動」だ。
サムゲタンとは鶏の中にニンニクなどを詰め込んだ韓国料理で、滋養強壮に効く。
ある深夜アニメ番組で、このサムゲタンを病人に食べさせるシーンがあった。
それだけなら何の問題もない。ところが、原作の小説では、この場面が日本のお粥だったのだ。
これがネット上でバッシングされることになる。
本コラムでも何度か触れてきたが、「ネット愛国者」の多くは、韓国関連のネタが
メディアで登場すると、とかく「反日だ!」と怒り始める。
(中略)
だが、その後、保守系を代表する政治家で、「ネット愛国者」の間で絶大な人気を誇る
安倍晋三自民党総裁が、サムゲタンを出す大阪の有名な店に行っており、
その店に同総裁の写真まで掲げられていることがグルメサイトで明らかになってしまった。
「ネット愛国者」にとっていわば「都合の悪い事実」。案の定、この件については
彼らの多くがスルーしようとしている。世にはびこる「陰謀論」の大半は、
論じるのに都合のいい事実だけを集めて構成されている。
サムゲタン陰謀論も同じだ、というのもはばかられるほど安っぽい騒動だ。
(ニュースサイト編集者・中川淳一郎)