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・2012年1~9月期の既存店売上高が2.2%減となった日本マクドナルド。巧みな価格・商品戦略で外食の勝ち組に
君臨していたマックに何が起きたのか。原田泳幸・会長兼社長兼CEO(最高経営責任者)が真相を語った。
最も読みが狂ったのは、震災後のリバウンドについてだ。節電で、特に関東地区では売り上げがかなり落ちた。今年は必ず
リバウンドが来るとの読みの下、7月から新商品「世界のマック」キャンペーンを打ち出し、既存店売上高を上げる施策を試みた。
だが、結果は過去のパターンと全く違った。リバウンドが来なかった。これは正直、予見できなかった。これまでの方程式とは
ちょっと違うと実感している。
(中略)
従来なら確実に売れる商品もターゲットとなる数字に到達しなかった。消費者心理が冷め切っている。すべての国民が
自信を失っている。国力の問題や政治の問題、若者の失業率の高さに、とんでもない円高。こうしたことも、すべてが消費者
マインドにつながっている。
(中略)
>10月からは店舗での商品提供のスピードを上げるために、レジカウンターのメニューをなくすという新たな策を打った。
>だが、この取り組みがインターネット上で批判的に取り上げられる騒ぎとなった。
お客様がカウンターマットの前で考え込むことが、長蛇の列や待ち時間の長さにつながっていた。それならラミネート加工した
メニュー表を先にお渡しし、待っている間に注文内容を考えていただこうと、カウンターのメニューを廃止した。東京近郊で
1年ほどテストした結果、注文時間の短縮や満足度向上につながったので、10月から全店実施に踏み切った。
だが、マクドナルドは全国に3300の店舗があり、約17万人のクルーがいる。店舗によっては要望があったらメニューを出すと
勘違いしたクルーがいるなど、対応が不十分な点があった。それらが、一部の消費者からの批判につながった。
消費者がマクドナルドに求めるのはスピード・オブ・サービスだ。カウンターのメニューをなくすことは、消費者のベネフィットにも
なると理解している。だが、過去41年間やってきた慣習をやめることを、顧客に納得してもらうには時間がかかる。(抜粋)
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