12/11/12 17:36:48.95 SS0t7SQ+0
>>882
<<人民元先物為替市場の構造的問題>>
まず、今日のドルや円、ユーロのような「国際通貨」とは、貿易、投資、金融などの国際取引に
世界中で使用されるものだ。
したがって、世界の外為市場で自由に交換、売買できる条件が満たされる必要がある。
たとえば、日本と中国の間で「ドルや円ではなく、人民元建てで契約しましょう」と言われた場合、
為替相場の変動リスクは日本の契約者が負うことになる。
当然、日本の契約者は人民元の為替リスクをヘッジできる環境がなければ、一方的に為替リスクを負うことを拒む。
外国為替のリスクヘッジ手段としては、先物為替取引が最も一般的であり、先物為替取引で
人民元相場の変動リスクを回避する反対取引ができれば問題はない。
ところが、現在、人民元については十分な流動性のある先物為替市場はできていない。
一方、ドル建てで契約すれば、日本の契約者はドルと円の為替変動リスクをドル円の先物取引でヘッジできる。
また、中国の契約者にとっては、十分な流動性のあるドル・人民元先物市場はないものの、
中国政府が常時大規模な外為市場への介入で事実上対ドルでの為替変動リスクを抑制しているので、
短期なら大きな為替リスクを負わずに済む。