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--NHKの番組は良質か
「決して良い番組ばかりではない。50年近く大河ドラマを見ているが、真面目に歴史を考えてほしいと思うこともある。
だが真面目な番組ばかりだと誰も見ないし、流行のタレントは必要。親しみは大切だ。
『俺は見ないから払わない』というけちな根性ではなく
『誰か代わりに見て、教育の向上や科学の進歩について考えて。その代わり受信料は払う』というような、
支え合う寛容な精神が必要。放送をスクランブル化してしまうと、良質な番組を偶然発見する機会も失われ、視聴者の興味の妨げになる」
--NHKは7月、ホテル3社に約7億円の未払い受信料の請求をした。企業の負担は大きい
「スクランブル化とは別問題で、料金体系で対応できる問題。
平成18年にわれわれ『デジ懇』の指摘を受け、NHKは世帯単位の受信料体系に単身赴任者や学生を対象にした割引制度を導入した」
--最近のテレビはBSチューナーを内蔵している。さらに新しいマンションでは配線環境が整っており、
BSチューナーがなくとも予期せずBS放送が視聴でき、出費がかさむことがある
「BSに良い番組は多いと思うし、衰退させたくない。時間とお金をかけないと良い番組はできない。
スクランブル化は、確かに論理としてはすっきりする。
今みたいな形態はあいまいでいろいろな議論があり、すっきりしない点はあるが、良いのではないか」
●民放との二元体制だ
--NHKを支えたい理由は?
「NHKだから。反感を持つ人はいるかもしれないが、弱体化させることは長い目で見れば後悔する。
NHK放送技術研究所の研究成果は民放も使っている」
--規模が大きすぎないか
「民放の収入上位3局を合わせた方が予算規模が大きく、民放との二元体制といえる。それほど問題ではない」