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「日本維新の会（維新）」代表である大阪市の橋下徹市長が困惑している。
次期衆院選での連携を模索する、石原慎太郎前東京都知事が辞任会見で「私は（橋下氏の）前のワンポイントの
先発ピッチャー」と語ったことなどから、再び、国政進出の可能性が取り沙汰されているのだ。維新と、
石原新党の母体となる「たちあがれ日本」は９日、合流・合併も視野に政策協議を行う。こうしたなか、
維新関係者らを直撃すると、橋下氏の複雑な事情が浮かび上がってきた。
「とんでもないです」
橋下氏は先日、石原氏の国政転出要請を即座に否定した。市政関係者の間でも、昨年１２月に大阪市長に
就任したばかりで、大阪府知事も１期目途中で辞任しており、近々の国政進出は不可能－との見方が一般的だ。
だが、維新所属の地方議員は「国政に二の足を踏んでいる理由はそれだけではない。国会で埋没することを
恐れている」といい、こう解説する。
「橋下氏は地方から国政をコントロールすることが、『地方分権』の象徴であると考えていた。加えて、
石原氏との連携模索で、瞬間的に維新の支持率は回復したが、石原氏と並ぶと自分の存在がかすんでしまう。
大阪で目立っていたから発信力があったが、国会で１議員として埋没すると発信力もなくなる」
さらに、維新勉強会に参加する飲食業界幹部は「橋下氏は家庭の事情もあり、大阪を離れられない」といい、こう語る。
「橋下氏は今年夏、週刊誌が報じた『不倫騒動』のとき、典子夫人に相当しぼられた。橋下氏は懲りて、飲み会でも
プライベートはまったく話さなくなり、２次会にも行かない。１年の半分以上を東京で過ごす国会議員になれば、
離婚の危機になりかねない。維新が本部を大阪に置き続けるのも、そのことが影響しているのでは」
日本を守る前に、家庭を守る、ということか。
▼ZAKZAK [2012.11.09]
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