12/11/10 01:30:11.14 DBIRVxuD0
景気浮揚を目的とした金融政策は無意味である。
金融政策はインフレを抑止するための技術だからである。
景気浮揚を目指すためのものではない。
経済学は大別すると2つの派閥になる。古典派 VS ケインズである。
古典派は、「市場は自由がベスト」がドグマである。
経済モデルはセイの法則である、供給されたものは全て消費される。
その思想は経済学を300年間支配してきた。
しかし、100年前の世界恐慌を古典派は克服できなかった。
その時、ケインズは自由市場も失敗することがあり
ケインズ経済モデルの有効需要の原理を用いて公共投資が必要であることを説いた。
ケインズは世界を救った、古典派は死んだかにみえた。
しかし、恐慌が終焉すれば古典派は再び蘇った。新古典派、マネタリスト、新自由主義、として。
何故か。過剰な公共投資がインフレを引き起こしたからである。
インフレを抑止するには、自由市場にまかせ公共投資を減らすことである。
古典派は、適切な金融政策だけで市場に任せ公共投資は控えるべきだと説いた。
そして、インフレは退治されたが、やがて世界はデフレになった。
(金融政策のお陰で恐慌には至っていないが。)
景気浮揚を望むなら、ケインズを倣い、公共投資を増せばいい、やがてインフレを引き起こすだろう。
インフレを抑止したければ、古典派に倣い、自由市場に任せればいい、やがてデフレを引き起こすだろう。
古典派が正しい時、ケインズは間違っている。
ケインズが正しい時、古典派は間違っている。
それを理解して経済をコントロールすればいい。